127 保険商品の銀行窓口販売全面解禁

更新日:2008/02/01

 昨年12月22日からすべての保険が銀行窓口で扱われることとなりました。その歴史を簡単に説明すると、2001年4月から住宅関連の信用生命保険や長期火災保険等の販売を、2002年10月には個人年金保険や年金払積立傷害保険等の販売を開始。更に2005年12月、一時払終身保険、個人向け賠償保険などに拡大、2007年12月22日月からすべての保険商品が銀行窓口販売の対象となったわけです。


 各マスコミの報道では50%~60%の人が「保険の銀行窓口販売全面解禁を知らない」と答え、40%の人は「聞いたことはあるが良く知らない」とあまり関心がないようです。全面解禁前の新聞の「銀行の窓口販売を利用したいか?」とのアンケートに、20代で約39%、40代で26%が利用したいと答え、逆に利用したくないとしたのは20代で61%、40代は74%。利用したい理由としては「店舗がたくさんあるから」利用したくない理由は「待ち時間が長そう」「無理やり売られそう」となっています。

 解禁より約1ヶ月たったところでマスコミ報道を総括すると、保険の銀行窓販はやや苦戦ということになるようです。その理由として、保険会社の相次ぐ不祥事により金融庁が各金融機関に示した「保険会社向けの総合的な監督指針」により、顧客が商品を理解しないまま契約させないよう強く求め、これにより契約までに3~4回は顧客に足を運んでもらう必要ができたことが挙げられています。

 また、銀行窓販では自動車保険等の緊急性を要する事故には対応が出来ないと、はじめから消極的と言われていました。昨年10月に民営化された郵便局では自動車保険発売後1ヶ月で契約件数は100件程度(23局で取扱)と発表されています。

 何年も前から良い意味でも悪い意味でも、色々と騒がれてきた銀行窓販ですが、全面解禁直前に、保険会社は相次ぐ不祥事とその後始末の処理に追われました。その後始末の一環として銀行窓販スタッフの再教育を行い、どうにか全面解禁に漕ぎつけたという感じでしょうか。ただ、銀行窓販解禁は悪いことでは絶対にありません。なぜこれまで銀行で保険の契約が出来ない決まりになっていたかの方が不思議なくらいです。現行の保険代理店等はライバルが増えない方が良いので、悪い政治家のように、あれこれ理由を付け反対しているように私には見えます。顧客にとっては選択肢が増えるのは悪いはずありません。これからどのように顧客にアピールし認知、信頼を得るかが見ものです。