金融ビックバンといわれ保険の自由化から10年が経ちますが、ここ1・2年は逆に規制が多くなっているといわれています。このコーナーでも何度も触れていますが、契約確認書や「やさしい・わかり易い自動車保険」は現在テレビCMで見かけますが、自由化で各会社が独自に保険商品を販売できるのに、各社ほとんど同じ内容なのか不思議です。金融庁からの指導からこうなったことは当然でしょうが、余りにも各社横並びで笑っちゃうくらいです。
小泉政権のころは規制緩和が浸透しかけていたように思いますが、ここへ来て各省庁が色々な問題、例えば、耐震偽装、食品偽装や毒物混入問題、振込め詐欺・架空請求、薬物問題、飲酒運転問題、金融・保険不祥事等々を防ぐ為、規制を強化すれば再発防止できるとの考えからでしょう。
しかし、問題・不祥事に対し規制するだけが解決策なのでしょうか。例えば飲酒運転事故に対し、危険運転致死傷罪を問い易くすることも必要かもしれませんが、一番大事なのは一人一人が意識改革し「飲酒運転良くない事」ではなく「飲酒運転は許さない」または「絶対ダメ見逃さない」等の、ほんとうの意識改革(ある意味では教育)が必要だと思います。規制を強化するだけでは規制逃れをしたり、規制逃れを武勇伝にしたり、話のネタとしてしまう輩が増えてしまいます。また規制逃れの方法も直ぐに広まります。危険運転致死傷罪の施行後は適用逃れのためか、ひき逃げが急増したというデーターがあります。
保険会社が顧客目線になりわかり易い説明をすることを否定する理由はどこにもありません。しかし、顧客目線というより金融庁からの指導に業界横並びで対処し、自分達の責任回避に躍起になっているようにしか私には見えません。そうでなければ、A社はわかり易い保険を目指し保険種目を減し、一方B社ではやさしい自動車保険と細分化する顧客ニーズに合った複雑な保険を両立させる、などの話が聞こえてきて当然と思いますが、そんな話は全く聞こえてきません。要は「金融庁の言う通りにしておけば、もしまた不祥事が起きても自分達の責任を強く問われることはない、業界横並びで動いていけば自社だけが金融庁の標的にされることはない」というまったく顧客不在の発想だからでしょう。
保険業界は保険金不払い保険料過払い問題を解決させ、本当の顧客目線にたった戦略的、攻撃的営業の出来る日が1日でもはやく来ることを願うばかりです。規制を強化しているお役所はもっと民間人を信頼し自主・独立を尊重し、規制は極力かけずモラルや法律に触れることには強い態度で自己責任を求めるのが本来の、そして競争力の高い優良企業を育成する基本だと思います。



































