17 ジ・カントリークラブ

更新日:2007/10/30

ジ・カントリークラブ
 ジ・カントリークラブはボストンの郊外にあって歴史的な名声を誇る伝統的なゴルフクラブである。
 クラブの出発は家族中心の競馬場であったが、1890年代にゴルフも追加された。メンバーの家族が南フランスのポウに避寒に出かけ、そこで出会ったイギリス人にゴルフを紹介され、クラブとボール一式を持ち帰ったのが、このクラブでのゴルフの始まりである。


 ゴルフ史の中で、ジ・カントリークラブを有名にしたのは、1913年にこのコースで開催された全米オープンである。4ラウンドの競技の結果、既に全英オープンを5度制していたハリー・バードン(彼は後にもう一度制し、通算6度の優勝は現在も最多記録となっている)と前年の全英オープン・チャンピオンのテッド・レイに並んで、ボストンのウッドランドCC所属のアマチュア、20歳のフランシス・ウイメが同スコアで終了した。翌日、この3人による18ホールのプレー・オフが行われ、ウイメは2人のイギリス人プロを倒してアマチュアによる最初の全米オープン覇者となった。この勝利は、周りの予想を覆す大番狂わせで、アメリカ中を熱狂させた。そして、折から発生しつつあったアメリカのゴルフブームに火をつけ、ゴルフの歴史に大きな足跡を残すこととなった。この時、キャディーを務めたエディー・ロワリーは10才の子供で、親に内緒で学校をさぼってキャディーのいないウイメのバッグを担いだが、彼も一躍有名人となった。

 USGAはこの大会を記念して50周年の1963年と75周年の1988年にジ・カントリークラブで全米オープンを開催したが、いずれもプレーオフに持ち込まれた。

 現在のコースは1988年の大会に備えてリース・ジョーンズが改造したもので、古い伝統的なものに近代的な修正が加えられている。最近では、1999年のライダー・カップの開催で多くのホールがテレビで紹介された。アメリカを代表するコースの一つと言える。