23 プレイリー・デューンズ・カントリークラブ

更新日:2007/12/20

プレイリー・デューンズ・カントリークラブ
 プレイリー・デューンズ・カントリークラブはアメリカ大陸の中央に位置するカンサス州のハッチンソンにある18ホールのコースであるが、普通のゴルフ・コースとはかなり違っている。“ダスト・ボウル”と呼ばれるこの地域は、真に内陸の真っ只中である。しかし、コースはスコットランドの海岸にあるリンクス風のコースの趣で造られている。


 アメリカ経済は1929年の株の暴落がきっかけで1930年代を通して長い不況に入っていった。しかし、このダスト・ボウル地域はあまり悪い影響を受けていない。このハッチンソンにすむケアリー一家はゴルフに熱心で、家族の一員ウィリアムとエマーソン・ジュニアは故郷のスコットランドへゴルフ旅行に出かけ、そこでプレーした。

 リンクス、特にセント・アンドリュースのオールドコースに感銘を受け、同じ物を是非カンサスにと考えた。設計はオクラホマ州出身で、当時一流の評判を持っていたペリー・マックスウェルに依頼した。事情があって1937年に9ホールで開場するが、その20年後、ペリーの息子のプレス・マックスウェルが残りの9ホールをペリーの図面どおりに建設して18ホールを完成させた。

 もし、近辺に湾か海があれば、全くスコットランドのリンクスと変りがないと云われて来た。プロ・ゴルファーのトム・ワトソンは自分の故郷カンサス州にある最高のコースで、アメリカのベスト100にはいるコースと大変高く評価している。

 コースはコンパクトで、力よりも技が要求される。設計・建設にあたり、ペリー・マックスウェルは、“地形がすばらしく、数通りものデザインが可能であった。118ホールの可能性の中から100ホールを捨てて、18ホール残すのが設計の作戦であった。”と述べている。