
2002年の全米オープン開場となるロングアイランド中央のベスページ州立公園に造られたチャンピオンシップ・コース、ベスページ(グラック)も同じティリングハストの作品である。こんな中にあって同じようにティリングハストの設計ながら一般大衆に知られていないのが、このクウェーカー・リッヂである。場所はウィンギッド・フットのすぐ隣であるが、地形がより起伏に富んでおり、それだけ変化のあるコースに仕上がっている。
数年前には、英米アマ対抗戦のウォーカー・カップが開催されたが、これはそのコースの質の高さがUSGAに認められていることを証明している。
第一次大戦の終了から1929年の金融恐慌までの十数年間が、アメリカのゴルフ史に於いて、コース設計・建設の黄金時代であった。この時期には、何人もの名設計家が登場したが、その中でも一際輝く実績を残したのが、A.W.ティリングハストであった。活動の舞台は広くアメリカの各地に広がっていたが、やはり中心はニューヨーク市、マンハッタンに近い範囲であった。
このクウェーカー・リッヂは、マンハッタンから北にイースト・リバーを渡って、コネティカット州へ近づいた辺りの高級住宅地の中にあり、美しい環境の中にたたずむメンバー制のコースである。前回のサマセット・ヒルズ同様に、やや隠された存在の数少ない名コースである。



































