38 ロイヤル・ドーノックGC

更新日:2008/03/25

ロイヤル・ドーノックGC
 スコットランドの北部はハイランドと呼ばれているが、そのハイランドの中でも北のはずれに近い北海に面した海岸にある名リンクスが、このロイヤル・ドーノックである。二段に段差のついた雄大な地形を使って造られた18ホールのコースでフェアウェーを外れたラフにはヘザーが、深い場所にはゴースが密生している。


ヘザーは盛夏に小豆色の花を、ゴースは初夏に黄色い花をつけてコースの雰囲気を一変させる。冬場はどんよりと曇った北海の空が重々しくコースにのしかかる。

 もし、このコースがスコットランド南部にあれば文句無しに全英オープンの会場に組み込まれていただろう。コースの素晴らしさには定評があり、イギリスのコース・ランキングでは常にトップ5に名を連ねている。

 この地でゴルフがプレーされたのは16世紀頃までさかのぼるとされている。現在のコースは地元の名門サザーランド公爵家が育て上げたものである。一門のジョン・サザーランドは生涯かけてこのコースの改良に身を投じ、その中から20世紀の初期にアメリカのコース設計で名を成したドナルド・ロスが誕生している。

 20世紀初期のアメリカで大富豪となったアンドリュー・カーネギーは、この地に惚れ込み、近辺に贅沢な別荘を建設して、毎年夏期休暇をこのコースで楽しんだ。また、全英オープンを5回制覇したアメリカ人のトップ・ゴルファー、トム・ワトソンは、アイルランドの名コース、バリーバニオンと並んでこのロイヤル・ドーノックを世界のゴルフコースの双璧と絶賛している。

 写真は深いバンカーに守られた8番グリーン。