スコットランドのゴルフコースと云えば古くて有名なものは殆どが、セント・アンドリュースやエディンバラのある東海岸にある。元来、ゴルフが現在のオランダやベルギーの地であるクランドルに起源があることを考えれば、北海に面した東海岸が発祥の地となったことはうなずける。そんな歴史的な環境にあって、このラナーク・ゴルフクラブは西海岸の大都市グラスゴーに近い盆地に位置している。
クライド湾に流れ込むクライド川の川岸にあるこのコースは、かなり古い歴史を持っている。クラブの発足は1851年であるが、プレーの開始は更に先に逆のぼる。この地域はクライド河の段差を利用した水力で紡績産業が栄えたが、ゴルフもこのクライド河と関係している。西岸に茂る丈の高い夏草が刈り取られた後の空き地でゴルフが行われていた。そして、冬は海から離れているため、地面が凍結してプレーは楽しめず、この地でのシーズンは春と秋の短いものであったと云う。
最初4ホールでスタートし、クラブが造られた1951年には2ホール追加された。その後、セント・アンドリュースの18ホールがスタンダードとなり、このクラブでは1887年にセント・アンドリュースからオールド・トム・モリスを呼んで、18ホールの設計・建設を依頼した。これは、現在9ホールの“ウィ-・コース”となって残っている。その後、1927年に全英オープンを5回制覇したジェーム・ブレイドが改造を行ってコースが近代化され、今の姿となっている。
このラナーク・ゴルフクラブで注目すべきは全英オープンが開始される3年前の1957年に、すでにクラブ競技大会の優勝者の手渡されるカップが用意されたが、その形は今も使用されている全英オープンの優勝カップのモデルではないかと云われていることである。形は全く類似している。写真はコースの一部。
























