56 ネアーン・ゴルフクラブ

更新日:2008/06/17

ネアーン・ゴルフクラブ
 現在スコットランドのシングル・モルト・ウィスキーの製造は北部ハイランドのインバネス近辺が中心である。インバネスの東一帯でスペイ河のほとりがメッカとなっている。


この地帯で最も名声の高いゴルフリンクスが「ネアーン・ゴルフクラブ」である。クラブの設立は1887年で、アンドリュー・シンプソンがわずか36ポンドで設計・建設したものからスタートした。鉄道がこの地まで伸びて、「北のブライトン」と呼ばれたネアーンにゴルフコースがどうしても必要であった。ブライトンはロンドンを南へ下った海岸に位置する有名な海岸のリゾートである。その3年後、セント・アンドリュースのオールド・トム・モリスがやって来て、一応の手直しを行っている。そのときの費用が6ドル10シリングであったと云う。

 その後、近辺にもゴルフコースが増加し、ネアーンの名声を保つには、コースの改造が必要となった。1910年と1926年に全英オープンを5回制覇し、ゴルフコースの設計で大活躍したジェームス・ブレイドが近代化のための改造を行っている。現在のコースの姿はこのブレイドの改造で完成したものである。ブレイドはオールド・トムが造ったコースに手を加えるのに極めて慎重であった。出来るだけ原形を崩さないようにして、ティーの位置を後方へ下げて全体の距離を伸ばし、バンカーの位置と形状の変更を中心としたきめの細かい改造であった。

 ブレイドは改造後、「このコースの芝は素晴らしいし、コース全体の地形も適度な起伏を持っており、現想的なもので、どこから見ても一級のゴルフリンクスである。」と評している。「北のブライトン」だけあって、プリンス・オブ・ウェールズ時代のエドワード8世を始めとして、多くの有名人がこのネアーンに定期的にやって来てプレーを楽しんでいる。

 また、1999年には名誉ある「ウォーカー・カップ」がここで開催され、ネアーンの名声を世界的に高めている。写真は13番グリーン。