58 ノース・インチ・コース(パース)

更新日:2008/06/25

ノース・インチ・コース(パース)
 エディンバラ以前にスコットランドの首都であったパースの街は、ゴルフの聖都セント・アンドリュースの北岸を辿りつつテイ河をさかのぼって行くと左手に姿を現す。趣のある古都である。更に河を上流へ辿ると川の左土手に歴史あるノース・インチのコースが存在する。その歴史は古い。


1599年に日曜日の礼拝の時間に教会を抜け出してゴルフを楽しんでいた4人の男性が教会の役員に見つけられ、今後は必ず説教の時間には教会に来るように忠告されたという話がある。この場面は有名なゴルフ絵画となっているので目にしたゴルファーは多数いるものと思われる。

 1903年にスコットランド王に加え、エリザベス一世の後を継いでイングランド王も兼ねることになったジェームス六世(イングランドではジェームス一世)は“ゴルフ王”として知られているが、この王がゴルフをおぼえたのは、このノース・インチのコースであった。当初は6ホールで始まり、9ホールへ拡大、何回も洪水にあったが、最終的には現存の18ホールとなった。

 現在ゴルフ界に君臨しているロイヤル・アンド・エインシェント(セント・アンドリュースのクラブ)より10年速く“ロイヤル”を手に入れたロイヤル・ハースGCは現在もこのコースをホームコースとしている。

 スコットランドの歴代の有名プロ、アラン・ロバートソン、オールド・トム・モリス、その息子のヤング・トム、ウィリー・パーク親子、全てがここでのプレー経験を持つ。しかし、最もこのコースに結びついて名前を残しているのは“ザ・ルーク“(チェスの城将)と呼ばれたバーブ・アンドリューである。ジェームス六世当事とはかなり違った姿になっているが、同じ“ノース・インチ”である。プレーの機会があれば、歴史の重みを味わうと良い。