デジタルワイヤレスインターカムシステム

デジタルワイヤレスインターカムシステムとは

デジタルワイヤレスインターカムシステムは、親機（センターユニット）を介して、最大で数百台の端末によるハンズフリー同時通話を実現できるシステムです。

使用する周波数帯は1.9GHz帯（DECT）、2.4GHz帯（Wi-Fi、Bluetooth）、および5GHz帯で、クリアな音質を実現するデジタル通信が特長です。

また、システムを拡張することで広範囲な通話エリアを確保できるほか、マイク、スピーカー、パソコンなどと組み合わせた多様なシステム構築も可能です。

近年では、特にPHSの代替システムとして注目を集めています。

さらに、ほとんどのシステムで免許や登録が不要であり、手軽に運用が可能です。

なお、通信規格は一般社団法人電波産業会（ARIB）の基準に準拠しています。

デジタルワイヤレスインターカムシステムのおすすめポイント

デジタルワイヤレスインターカムシステムは、病院や介護施設、パチンコ店やゲームセンターなどのアミューズメント施設、コンサートホールや音楽ホール、放送局、オフィス、ホテル、イベント会場、建設現場、店舗、セミナー会場など、多岐にわたる業種で活用されています。

主な使用目的はスタッフ間のスムーズな連絡ですが、館内一斉放送との連動やナースコールシステムとの連携が可能なため、効率的な業務運営や施設全体の安全性向上に寄与します。

特に少子高齢化が進む日本社会では、介護施設などでの利用が注目されており、業務効率化だけでなく利用者の安全確保にも役立っています。

また、自治体や国の補助金制度を活用して導入コストを軽減できるケースもあるため、インカム導入を検討する際には補助金制度の適用が可能かどうか確かめることをおすすめします。

ご利用上の注意点

デジタルワイヤレスインターカムシステムを導入する際には、センターユニットや中継装置、アンテナなどの通信インフラを整える必要があります。

そのため、導入前には、販売店や専門業者による現地調査で、通信環境や使用範囲を事前に確認することが必要です。

また、価格面では、手軽に導入できる特定小電力トランシーバーなどと比較すると、デジタルワイヤレスインターカムシステムは初期費用や運用コストが高くなる傾向にあります。

しかし、その分、広い通話エリアやハンズフリー同時通話、拡張性の高さといった優れた機能を備えているため、導入時のコストと得られるメリットを比較検討する必要があります。

システムごとに対応可能な台数や拡張オプションが異なるため、業務内容やご利用の規模に応じて最適な機種を選択することが重要です。

導入に関してご不明な点やご相談がございましたら、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。

デジタルワイヤレスインターカムシステムに関するよくある質問